2021 .12.15
AMR/AGVに最適なMoxaとIPCの製品ラインアップを国際物流総合展にてご紹介!
今回は、弊社が出展しました「国際物流総合展2021 第2回INNOVATION EXPO」の様子についてレポートします【★写真1】。
Moxaの無線ソリューションと、台湾メーカーの産業用PC(IPC)を中心に紹介しましょう【★写真2】。
次世代自律走行搬送ロボットのAI画像処理を意識したIEIのIPC
今回IPCコーナーでは、AMR/AGVの搭載に適した台湾の大手産業用PCメーカー、IEIとAxiomtekのIPCを中心にご紹介しました【★写真3】。
まずIEIのAIを搭載した自律走行搬送ロボット(AMR/AGV)に必要不可欠な、AIによる画像認識などの処理が可能なDINレール取り付けのファンレス組込みシステムをご覧ください。
すでに自動倉庫やスマート工場では、カメラとAIを組み合わせ、画像認識機能を持つAMR/AGVが使われています。この機能では、ディープラーニングをベースに人間のように作業を行うことができます。たとえば、フォークリフトで荷物を移動するときや休憩時間などで、現場に多くの作業員がいる場合、混雑場所を避けてAMRが作業することも可能になります。
IEIの「DRPC-230-ULT5」はこのような用途に利用したいときに最適です【★写真4】。本製品は非常に小型で、DINレールに取り付けることができます。ファンレスで最高摂氏70℃のシビアな環境でも動作でき、優れた耐湿性と耐久性があります。CPUはWhiskey Lake Core i5-8365(またはWhiskey Lake Celeron4205U)で、基本周波数以上(4.10GHz)で動作でも一定のパフォーマンスを発揮します。
また豊富なI/O(GbE×3、マルチUSB&マルチCOMポート)と、アクセラレーションカードなどのアドオンに対応するPCIeバスx4を搭載。Intel OpenVINO toolkitを使用でき、AI推論システムを素早く導入し、カメラに接続して画像を認識します。トレーニングモデルにより、物体の状態や外観をシミュレーションし、推論することで機械学習を可能にします【★写真5】。
また少しグレードは落ちますが、より小型で実装しやすい「DRPC-130-AL」も用意しています。こちらもDINレール対応です。CPUにIntel Atom x5-E3930(最大1.8GHz)を搭載し、USB×4、デジタルI/O、シリアスバス、CANバスなどのインターフェースを装備しています。
超小型サイズで組み込みが可能なAxiomtekのエッジコンピュータ
さらにAxiomtekのIPC、ファンレス組込みシステムもAMR/AGVのニーズにぴったりです。【★写真6】。
AMR/AGVアプリは、製造業の自動化やeコマースの増加により急増中ですが、リアルタイムのデータ収集や予測応答が重要になり、瞬時に処理して実行できる高性能コンピューティングが求められます。そこでカメラやセンサ、制御盤、その他のデバイスと接続する多数のI/Oが必要です。
これらの条件を満たすAIエッジコンピュータとしては特に「eBOX 560-52R-FL」がオススメです。AMR/AGVの中枢部に適した超小型サイズになっており、第8世代Intel Coreプロセッサ、およびWhisky Lake ULTプロセッサを採用し、複数データをパワフルで高速処理することが可能です。
インターフェースには、GbEポート×2、USBポート×2のほか、エッジ側で大量のデータを保存できるように2.5インチHDDべイ、WiFiモジュールを用意。スマートファクトリーを実現するIndustrie 4.0に適したAMR/AGVの開発を行うことができます。
また「ICO300-83B」は、DINレールへの取り付けに対応するファンレス組み込みシステムです。こちらはIntel Celeron N3350/Pentium N4200プロセッサを採用。インターフェースもGbE×2、COM×4、USB×4ポート、8ビットプログラマブルDIOなどリッチな構成です。
そのほかAxiomtekのTFTファンレス・タッチパネルコンピュータ「GOT107W-319」【★写真7】や、本コラムで以前に触れたWindows XP対応のPC「STD-XP」もブースでご紹介しました【★写真8】。こちらは、どうしてもレガシ―システムを捨てられない事情があるお客様にとっては、救世主になる製品でしょう。
AMR/AGVに搭載する無線ソリューションはMoxaにおまかせ
さて、もう1つの目玉であるMoxaのワイヤレスソリューションでは、工場内を自由自在に走り回るAMR/AGVに搭載するクライアントと、それらの通信を中継するアクセスポイント(AP)を中心にご紹介しました【★写真9】。
最近の倉庫や工場は、多数のAMR/AGVが高速に走り回ることも少なくありません。そのため、無線も多くの同時接続に対応し、高速なローミングができる製品がもとられます。そういった条件に最適なのがMoxaの無線クライアント/アクセスポイント(AP)です。
Moxaの無線AP「AWK-3131A」は、最大60台のクライアントを同時接続することができます。一方、AMR/AGVに搭載するコンパクトな無線クライアント「AWK-1137C」は、無線のハンドオーバー時間が150msと超高速となっています。
またAWK-3131Aは、シリアル(RS-232C)のデバイスとイーサネットの機器も同時に接続してWiFiで集約して通信することができます。このような性能と機能を誇る無線ソリューションがMoxaの大きな特徴といえるでしょう【★写真10】。
さらに、Moxa製品の関連アプリケーションとして「ターボローミングアナライザー」【★写真11】や、産業用ネットワーク管理ソフトウェア「MXview Wireless」【★写真12】のデモをご覧いただきました。
また多彩な監視カメラソリューションのラインナップを誇るVIVOTEKの製品もご紹介。工場内、倉庫内の監視に、用途や場所に合わせて設置することができる幅広い製品群が魅力です。180度で俯瞰できるパノラマカメラや、ボックス型ネットワークカメラ、ドーム型ネットワークカメラなどでリモート監視を行うことができます【★写真13】。
これまで、ケーメックスONEは多くの物流業界やAGVメーカーへ産業用パソコンや無線ソリューションを導入してきております。この豊富な実績をもとに、今後も業界の皆様に最適なご提案が可能です。お困りのことがあればいつでもお問い合わせください。
今回展示したMoxaとVIVOTEKの資料もご用意していますので、Moxaの無線AP/CL事例集はこちらから、VIVOTEK-IP監視システムソリューション総合カタログはこちらからダウンロードしてください。*ダウンロードには会員登録が必要です。
コラムで紹介されている製品についてはこちら
IEI Intel® Core™ CPU搭載ファンレスDINレール型BOX PC DRPC-230-ULT5 |
IEI Apollo Lake CPU搭載ファンレスDINレール型BOX PC DRPC-130-AL |
Axiomtek Intel® Core™ i5-8365UE/Celeron® 4305UEプロセッサ搭載 ファンレス組込み BOX PC eBOX 560-52R-FL |
Axiomtek Intel® Celeron® N3350/ Pentium® N4200 プロセッサ搭載 DINレールBOX PC ICO300-83B |
Axiomtek 7インチ ファンレスタッチスクリーンパネルPC GOT107W-319 |
Moxa 産業用 IEEE 802.11a/b/g/n ワイヤレスAP/ブリッジ/クライアント AWK-3131A |
Moxa 産業用 802.11a/b/g/n 無線クライアント AWK-1137C |
Moxa 5ポート エントリーレベル アンマネージドイーサネットスイッチ EDS-2005-EL |
Moxa 産業用ネットワーク管理ソフトウェア MXview |
VIVOTEK マルチセンサーカメラ MS9390-HV |
VIVOTEK 180°パノラマネットワークカメラ CC9381-HV |
KMECS ONE Windows®XP 対応PC STD-XP |