2026 .6.2

【新製品コネクタ】マスコネクションで基板全数検査を効率化:ODU-MACⓇ Black-Lineとは?

 

ODUの角型コネクタMAC®シリーズに、新たにBlack-Lineが加わりました。Black LineはODU-MAC® Blue-Lineを横一列に並べたコネクタユニットを一度にまとめて挿抜できるマスコネクション用の治具です。今回のコラムでは、Black-Lineがどのような製品かご紹介します。

 

ODU-MAC® Black-Lineの基本構成

ODU-MAC® Black-Lineは、UL規格のラックに装着できるフレームにODU-MAC® Blue-Lineのレセプタクルとプラグをセットする構造となっており、測定器や検査機器、電源などが実装されたテストキャビネットに本体フレームごと装着します。フレームにはスライド機構があり、そこにプラグケーブルがセットされます。レセプタクル部を「レシーバ」、スライドするプラグ側のユニットを「ITA (交換可能テストアダプタ)」と呼びます。ITAは、テスト対象の基板やシステムと接続する治具を介して繋がっており、フレームのスライド機構を利用して、複数の検査対象をまとめてテスト機器に繋ぐことができます。レシーバ、ITAともにBlue-Lineのフレームを最大12個まで実装できます。12個のBlue-Lineフレームの使い方は自由で、全部を埋める必要はありません(★画像1、2)。

(★画像1) ODU-MAC® Black-Line。最大12個のBlue-Lineフレームを設置可能。

 

(★画像2) Blue-Lineのフレーム内は自由に組み合わせ可能。

 

Blue-Lineの品質、耐久性はそのままで、コンタクトのバリエーションも同じです。電源ラインや信号ラインの他、流体用のチューブなども組み合わせることができ、1万回以上の着脱回数を保証しています。しかし、コネクタを並べただけでは、全体の嵌合品質、耐久性、あるいは挿抜の操作性をBlue-Lineレベルで確保することはできません。横に並んだコネクタがすべて均一に接続されるよう、テンションポイントを8か所設けています。また、レシーバとITAの誤接続を防ぐため、RFIDもしくは抵抗値を使ったコーディングのオプションをご用意しています。

 

レシーバのサイズはFLEX TWO MとFLEX FOUR Aの2種類あり、信号線だけであればFLEX TWO Mで最大2,304コンタクト、FLEX FOUR Aで最大4,608コンタクトとることができます。また、FLEX TWO M はITAとレシーバの嵌合が手動式、FLEX FOUR Aは自動となっており、ラインの設計によってはテストも自動化、半自動化することができます (★画像3)。

 

(★画像3) FLEX TWO M (手動)とFLEX FOUR A (自動)の2サイズから選択可能。

 

ODU-MAC® Black-Lineが活躍するアプリケーション

ODU-MAC® Black-Lineは基板テストや製品出荷のファンクションテストに最適です。製造ラインのファンクションテストや最終の製品テストでは、基板上のポゴピンやプローブピンなどを使って計測器に繋ぎますが、接触抵抗が安定しない、弱小電流での測定が難しいなど、テストの信頼性の確保が難しいという問題があります。Black-Lineであれば、治具経由でしっかりした接続が簡単に行えます。また、ひとつひとつのODU-MAC®Blue-Lineフレーム内の構成を同じものにし、コネクタ1個につき、装置1台、基板1枚のテストプローブや電源ラインで構成すれば、複数の測定やテストを同時に簡単にできるようになり、全数検査のような作業の効率化に貢献します。Black-Lineで束ねるコネクタは同一である必要はないので、車載ECUなど多品種の同時単体テスト、モジュール検査にも応用可能です。さらに、複数モジュールを組み合わせたシステムテストに使うこともできるでしょう。

 

車載用途では、自動運転やSDVといった技術に対応するため、車載ECUやエレクトロニクスアーキテクチャの変革が進んでいます。統合ECUやゾーンアーキテクチャに対応するため、車載ECUに対する要件も複雑化/高度化しており、インサーキットテストから、ラインのファンクションテスト、最終テストまで、検査の自動化、効率化が大きな課題となっています。組み合わせ次第でさまざまな基板に対応できるBlack-Lineを使用すれば、大幅な時間短縮、効率化が可能です。産業ロボットやAGVといった少量多品種の制御ユニット、基板を扱う場合も同様です。

 

基板検査を効率化するODUの新製品Black-Lineについて、より詳細をお知りになりたい方は、是非弊社までお問合せください。