2017 .6.30

IoTやスマートファクトリーに最適な高速データ伝送コネクタ

ODUの高速データ伝送コネクタの強みとは?

以前の回で、OUD MACに「Blue-Line」「Silver-Line/White-Line」が新ブランドとして登場したことをお話しました。これらは電子産業だけでなく、幅広い分野で利用することができます。

そのなかでも、今回は高速データ伝送用のコネクタにターゲットを絞って、ODU製品の強みについて解説したいと思います。

IoTやインダストリー4.0が叫ばれるなか、システムの高速伝送へのニーズがますます高まりつつあります。たとえば、工場内の生産ライン、工事現場で稼働する自動建機、自度運転時のデータ収集や、MRIなどの精密な医療機器の診断、太陽光パネルの故障予知、セキュリティ用カメラなど、多くの用途が考えられます。
ODUの高速データ伝送コネクタは、【★写真1】のように、主に産業、試験・測定、医療、エネルギー、E-モビリティ、軍事・セキュリティという6つの分野での適用が可能です。

【★写真1】高速データ伝送コネクタに最適な6つの分野。耐環境性や耐久性に優れている点が大きな強みだ。

これらの分野へコネクタを適用する際には、高速対応や安定性、安全なアナログ/デジタル伝送はもちろんのこと、汚れや湿気、振動、着脱に対する高信頼・高品質性などの要件も重要になります。ODUは、こういった厳しい条件をクリアしたコネクタのみを提供しています【★写真2】。

【★写真2】基本的なコネクタ形状には、角形(Silver-Line/White-Line、Blue-Line)と、丸形(ODU AMC、ODU MINI-SNAP、ヘビーデューティコネクタ)の2タイプがある。

高速データ伝送コネクタの対応インターフェースには、GbE(データ転送率1GB/s~10GB/s)、HMDI(8.16GB/s)、eSATA2.0(3.0GB/s)/eSATA1.5(1.5GB/s)、USB3.0(5GB/s)/USB2.0(480MB/s)、FireWire S3200(3.2 GB/s)/ FireWire S800(400MB/s)といった豊富なラインナップを揃えています【★写真3】。

【★写真3】速度に合わせた対応インターフェース。産業用イーサネットのプロトコルにも対応。

また、標準的な産業用イーサネット・プロトコルである、EtherNet/IP、EtherCAT、POWERLINK、PRPFINETのほか、NC装置とモータ間のバス規格であるSERCOS(Serial Realtime Communication System)や、射出成型機や周辺機器を接続する専用ネットワーク(IEEE802.3 100TXベース) のVARAN(Versatile Automation Random Access Network)などにも対応できる点も大きな強みといえるでしょう。

基本的なコネクタ形状については、角形と丸形の2タイプに大別されています。まず角形のほうですが、こちらには冒頭で触れたように、ODU-MACモジュラーコネクタのSilver-Line/White-LineやBlue-Lineがあります。一方の丸形には、着脱が容易なODU MINI-SNAPや、高信頼な軍事用コネクタのODU AMC、雨風・霜などの過酷環境にも負けないヘビーデューティコネクタ(鉄道連結機器用など)を用意しています。

ODUは、お客様に合わせたケーブルアセンブリの経験も豊富にあります。オプションの一例として、完成品の全数検査、クリーンルームでの製造、バキューム方式/高圧高温でのインジェクション、EMC対応、UL規格ベースの製造などにも対応しています。

コネクタ選定や、詳細のカスタマイズなどについては、弊社営業までお問合せいただければ幸いです。それでは、また次回をお楽しみに!