2017 .4.24

新ラインナップ「ODU-MAC® Silver-Line/White-Line」

着脱回数10万回以上の超寿命を保証するモジュラ型ハイエンドコネクタ

前回、新しいコネクタのラインアップとして「ODU-MAC® Blue-Line」について触れましたが、さらに今回は別系統のラインとして、「ODU-MAC® Silver-Line/White-Line」についてご紹介したいと思います。

着脱回数10万回以上の超寿命を保証する「ODU-MAC® Silver-Line/White-Line」と、手動着脱用のコネクタがある。

このODU-MAC® Silver-Line/White-Lineは、もともと柔軟なモジュラデザインのODU-MAC®シリーズから派生したラインナップです。いずれも、以前にご説明した「スプリングワイヤ方式」をソケットに採用しています。
前回、ご紹介した「ODU-MAC® Blue-Line」は、コスト面を考慮し、着脱回数が1万回以上なのに対し、こちらは10万回以上という超寿命なハイエンドな高信頼コネクタです。

さて、Silver-LineとWhite-Lineの違いですが、前者のほうはシリンダを採用した自動着脱コネクタです。一方、後者のほうはDINハウジングに入れる手動タイプのコネクタです。つまり自動着脱か、あるいは手動着脱かという違いがあります。

Silver-Lineには、大(L)・中(M+)・小(S)のサイズ別、さらに横型(T)、パワー対応(P+)、クイックチェンジヘッド(QCH)のドッキングフレームが計6種類ほど用意されています。

自動着脱用のSilver-Line。サイズ別、横置き、クイックチェンジヘッドなど、計6種類のドッキングフレームを選択できる。

横型のTタイプは、スペースなどの関係でコネクタを配置しずらい場所に適しています。またPタイプは、電源ラインが中心のコネクタであるため、ガイドピンも太くなっています。QCHタイプは、プラグの後側にあるケーブル中継フレームが着脱できるように工夫されています。これを使うと、故障したときにケーブルを切らずに、簡単に変更できます。

White-Lineは、手動タイプなので基本的に人手で着脱を行います。その際のロッキング方式には、ハウジングに差し込んでから固定するスナップイン型や、取っ手で回して固定するスピンドル型、レバーを引き落として固定するレバーロッキング型の3種類から選べます。

手動着脱用のWhite-Line。スナップイン型、スピンドル型、レバーロッキング型の3種類のロッキング方式を選べる。

両者共通の仕様としては、0.08mm2~50mm2のまでのケーブルに幅広く対応し、信号用、電源用、大電流用、高電圧用、同軸用、圧縮空気用、空気。液体用、高速データ用、光ファイバ用など、計34種類の豊富なモジュールをコネクタ側に組み込めます。

各モジュールは、1インチ単位(基本2.54㎜)のユニットになっています。

ブランク、スペーサ、コーディング、ピン保護用の追加モジュールも用意しています。これらはモジュールを組み合わせるときに、補助的に使用するものです。たとえばコーディングモジュールは、ピン配置が左右対称の構成になっている場合に、誤った向きの勘合を避けるために用いられます。

このようにODU-MAC® Silver-Line/White-Lineは、電子産業用コネクタはもちろんのこと、医療機器用コネクタなど、さまざまな用途やアプリケーションに応じて、カスタマイズできる点が大きな特徴になっています。