2025 .12.9
EN 50155対応製品で実現する要件に合わせた車載CCTVソリューション

業界で最も包括的な車載CCTVソリューションポートフォリオ
最新の車載CCTV映像監視システムは、主にIPベースの技術を利用して、運行中の鉄道業務の監視および調整に必要な情報への直接のアクセスを提供しています。これらのシステムは、列車内および遠隔地の運行管理センター (OCC)におけるライブ映像の表示とデータの記録をサポートしますが、これには車載および列車-地上間通信の両方に対応する堅牢なネットワークインフラが必要です。Moxaは、システムインテグレータがシステムを迅速に構築し、メンテナンスを簡素化できる業界で最も包括的な車上CCTVシステムポートフォリオを提供しています。ラインナップには、多様なIPカメラや汎用性の高いコンピュータから、高速有線/無線ネットワークソリューションまで、幅広い製品が含まれています。
車載CCTVインフラの重要なトレンド
-複数の車載システムを単一のIP列車ネットワークに統合
-ギガビットおよびPoE接続
-運行管理センターへのリアルタイム映像ストリーミング
-ネットワークと映像パフォーマンスの最適化
-限られた車内スペースで、より少ない機器によるサービスの拡充
レジリエントな機器設計
車載システムは過酷な環境下で長期間稼働するため、高湿度、温度変動、絶え間ない振動に耐えうる十分な耐環境性と堅牢性を備え、配線制限のある狭いスペースにも収まるサイズである必要があります。そのため、Moxaは過酷な環境や高速で走る列車内でも安定した動作を実現するため、すべての車載製品を厳格なEN 50155規格に基づいて設計しています。
車載CCTV/PISリファレンスアーキテクチャ
※クリックで画像拡大します。
Moxaの包括的ソリューション
Moxaは、ユーザーが必要とするすべての車載映像監視コンポーネントを提供します。IPカメラは、多様な設置環境に対応するため、さまざまなフォームファクタと取り付けオプションを用意しています。コンピューティングプラットフォームには、映像録画用の車載NVRコンピュータ、運転席でのライブストリーム表示用のパネルコンピュータ、列車-地上間通信用のマルチWWANコンピュータなどがあります。IP監視システムの重要な要素の1つが映像ストリーミングです。Moxaは、レイヤ2および3車載スイッチ、Wi-Fiおよびセルラー製品など包括的なネットワークデバイスを提供し、ライブストリームや高解像度映像の録画のための高速ネットワークアーキテクチャの構築をサポートします。

・取り付け: 天井、パネル、フラッシュ、垂直
・レンズ: さまざまな視野角と距離に対応する固定焦点レンズオプション (2.4/2.8/3.6/4.2/6/8 mm)
・フォームファクタ: 金属またはプラスチック製ハウジング (物理的損傷、雨、塵埃に対する保護機能)
あらゆる状況に対応するEN 50155対応IPカメラ
近年、列車内の重要なエリアを監視するための車載カメラの導入が増加しています。さらに、車載CCTVシステムは、狭い設置スペースや激しい衝撃、振動、変化する照明条件など、列車特有の課題に対処する必要があります。世界トップクラスの車載カメラのサプライヤであるMoxaは、より広い範囲の映像撮影、優れたHD画質、最適な帯域幅とストレージ使用を実現するIP映像技術を提供します。
【ソリューションの特長】
・多様な車載シナリオに対応する豊富なカメラとレンズ
・あらゆる照明条件で鮮明な画像を実現する高度画像処理技術
・配線削減を実現するPoE給電
・EN 50155 OT温度基準 (-40 ~70℃)に準拠
・振動、湿度、粉塵、破壊行為に対する耐性設計
アプリケーションに最適なソリューションを見つけましょう
Moxaでは、ニーズに合うIPカメラをご用意しています。前方および後方カメラは、運転士に線路と線路沿いのリアルタイムの映像を提供します。コンシストカメラは客車内を監視し、運転室カメラは運転手の動作を瞬時に記録します。防犯HDカメラは、列車の乗降口の監視に最適です。さらに、Moxaは特殊な設置要件向けに、ハードウェアとフォームファクタのカスタマイズにも対応しています。
変化する照明条件への即時対応
列車内の照度は走行中に大きく変化し、特にトンネルへの出入り時は顕著です。急激な照度の変化への瞬時の対応は、一貫した鮮明な画質を提供する上で極めて重要です。MoxaのIPカメラは、HDおよび1080Pの鮮明なフルモーション映像を撮影し、WDRやDNR、BLCなどの高度な画像処理技術をサポートすることで、あらゆる環境下で最適な画質を提供します。また、さまざまな視野角と距離に対応した豊富なレンズタイプで、どのような状況でも最適な視野を確保します。
高度な画像処理技術
安定したWDR性能 |
強い光の抑制 |
低照度環境下での鮮明なカラー画像 |
急激な照度変化に素早く対応 |
ネットワークとCCTV性能を最適化
効果的なIP監視に映像ストリーミングは不可欠であり、ネットワークと映像性能に大きな影響を与えます。MoxaのIPカメラはCBR Pro™やDynaStream™といった独自のIP映像技術を使用しており、一貫した映像性能を維持しながら帯域幅とストレージの使用を最適化します。

・多目的NVR: 運転席用NVR、客車用NVR、またはゲートウェイアプリケーション
・列車運転士表示 (TOD)パネルコンピュータ
・マルチWWANコンピュータ
EN 50155耐震規格に準拠
Moxaの車載コンピュータは、映像ストリームとデータをNVRからOCCへ無線ネットワーク経由で送信し、リアルタイム監視を実現するために設計されています。MoxaのNVRコンピュータは、複数のストリームの途切れない同時録画を可能にします。コンパクトなファンレスパネルコンピュータはPISとCCTVの両方の共通ディスプレイとして使用可能で、設置スペースが非常に限られている運転室でも役立ちます。また、マルチWWANコンピュータは、セルラー接続とWi-Fi接続の両方に対応し、CCTVのライブデータを管理センターにストリーミングします。Moxaの車載コンピュータはすべてEN 50155耐衝撃および耐震規格に完全に準拠しており、走行中でも信頼性の高い動作を保証します。
【ソリューションの特長】
・ホットスワップ対応HDモジュールを搭載し、メンテナンスが容易でシステムダウンタイムを最小限に抑えるNVRコンピュータ
・EN 50155 OT4規格が要求する70 ℃の耐熱性を満たすパネルコンピュータ
・直射日光下でも視認可能なマルチタッチLCD画面を備えたパネルコンピュータ
列車内および遠隔のOCCにおけるライブ視聴と録画
・車載ルータ/L2イーサネットスイッチ: 高密度10GbE、GbE、PoEおよびバイパス接続
・車両間無線リンク
・Wi-Fiまたはセルラーによる列車-地上間通信
進化する列車のイーサネット需要
列車の高度化が進むにつれ、CCTV、PIS、その他の乗客向けシステムなど、車載システムやデバイスの数が増加しています。効率的な運用には、これらインテリジェント車載デバイスをすべて単一のイーサネットネットワークに統合することが求められます。特にCCTVシステムは、複数の高解像度映像ストリームを処理し、NVRや無線アクセスポイントなど、帯域幅を大量に消費する複数のエンドデバイスに接続します。これには、高速データ転送をサポートする堅牢なネットワークバックボーンが必要です。さらに、IPカメラなどの車載機器に給電するPoE機能への需要が急増しています。Moxaの高速車載および列車-地上間通信向け有線/無線ネットワーキングソリューションのラインナップは、このようなトレンドの拡大に対応するよう設計されています。
【ソリューションの特長】
・複数のサブシステムを単一の統合ネットワークに融合
・複数の同時映像ストリームに対応する高帯域幅 (FE/GE/10G/802.11n)
・配線の作業とコストを削減するPoE機能
・運用効率向上のための柔軟かつ容易なネットワーク再構成
汎用性の高い車載イーサネットネットワーク
各車載サブシステムは、それぞれ独自のタスクを実行する一方、バックボーンネットワークを介して他のシステムと相互接続する必要があります。イーサネットコンシストネットワーク (ECN)を接続する信頼性の高いイーサネット列車バックボーン (ETB)ネットワークは、車載システムの統合に不可欠です。通常、車載CCTVシステムはECN上に構築され、ライブ映像を運転室へストリーミングし、IPネットワーク経由で録画します。このデータは、Wi-Fiまたはセルラー接続を介して遠隔地のOCCに転送されます。Moxaは、信頼性が高いインテリジェントなイーサネット列車ネットワークの構築に最適な、包括的な車載スイッチラインナップを提供しています。
柔軟なネットワークで設置とメンテナンスを簡素化
Moxaの車載スイッチソリューションは、ネットワーク設計、設置、メンテナンスを簡素化します。運行中、車両の編成は頻繁に再構成されます。標準的な冗長設計では、新しい車両編成が変わるたびにリングカップリングを再構成する必要があります。MoxaのDynamic Ring Coupling™ (DRC)技術は、編成変更時に編成内ネットワークを中断することなく、コンシスト間イーサネット冗長を実現します。その結果、CCTV、Wi-Fiアクセス、PISなどのイーサネットベースのサービスはすべて、走行中にカップリングスイッチが再配置されてもシームレスに運用を継続することができます。改造車両では、MoxaのAuto Carriage Connection (ACC)技術が車両間の無線接続を実現し、車両内の配線を削減します。さらに、Moxaのスイッチは自動設定機能をサポートしており、すべてのネットワークデバイスのIP設定を自動的に構成します。これにより、特に大量のデバイスを導入する際に労力を大幅に削減することができます。
柔軟かつインテリジェントなネットワーク再構成
コンシストの再構成時に自動構成を使用するインテリジェントなコンシスト間イーサネット冗長化技術 |
運行中の動的な編成変更に対応するため、車両間で自動的に無線リンクを構築 |
すべてのネットワークデバイスに自動的にIPアドレスを割り当て、設置とメンテナンスを簡素化 |
柔軟な列車-地上間通信
セルラーおよびWi-Fiネットワークは、列車-地上間 (T2G)通信手段として普及しています。鉄道会社は、さまざまなシナリオにおけるT2G通信に対応するため、LTEとWi-Fiのハイブリッドソリューションの導入を検討しているかもしれません。走行中は、セルラー接続で地域の通信事業者間をシームレスに切り替えることで、途切れない映像ストリーミングを実現します。列車が駅に到着したり、車両基地に戻ると、Wi-Fi経由で記録されたすべてのデータを転送し、通信事業者のサービス料金を節約します。Moxaは、あらゆるシナリオに対応するWi-Fiとセルラーのオプションを提供しています。
MoxaのCCTVソリューション製品
IPカメラ
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メガピクセルの映像を提供する車載コンシストIPカメラ |
IR内蔵前方/後方向け運転席カメラ |
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EN 50155準拠、解像度1080p、昼夜/屋外対応IPカメラ |
EN 50155準拠、HD、キュービックIPカメラ |
コンピューティングプラットフォーム
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第11世代Intel® Core™プロセッサ搭載 電源アイソレーション付き鉄道用コンピュータ |
Intel® 第7/8世代 Core™/Celeron® CPU 電源アイソレーション付き鉄道用コンピュータ |
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Arm Cortex-A7デュアルコア 1 GHzの列車-地上コンピュータ |
10インチ/12 インチ産業用ファンレスパネルコンピュータ |
車載イーサネットネットワーク
EN 50155準拠 ギガビットセキュリティルータ |
EN 50155準拠 ギガビットセキュリティルータ |
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最大8個のPoEポート付き フルギガビット マネージドイーサネットスイッチ |
EN 50155準拠 5/8ポートアンマネージドイーサネットスイッチ |
列車-地上間通信
鉄道車載用 802.11n IP68 ワイヤレスAP/クライアント |
産業用無線アクセスコントローラ |
CCTVソリューションはMoxaにお任せください
リアルタイム映像監視システムを列車へ導入するのは、、鉄道アプリケーションにおいて最も困難な課題の一つです。数十年にわたる業界での経験と世界中で実績を誇るMoxaは、包括的な車載CCTVシステムの構築に必要なあらゆるコンポーネントを提供しています。また、車載規格の策定を支援するIECワーキンググループにも積極的に貢献しています。幅広いポートフォリオ、専門知識、そして業界への貢献を持ち合わせているMoxaは、お客様が今日そして将来直面する課題を克服するための最適なソリューションパートナーです。Moxaのソリューションにご興味がございましたら、些細なことでも構いませんので、是非弊社へお問い合わせください。
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車載CCTV/PISシステム用産業用通信およびコンピューティングソリューションをご紹介している資料をご用意しています。こちらよりダウンロードしてご覧ください。







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