2023 .5.15

Moxaから満を持して登場!より高速かつセキュリティを向上したIEEE802.11ac対応 無線LAN機器「AWK-3252Aシリーズ」

今回のコラムでは、IEEE802.11acに対応したMoxaの産業用無線LANAP/ブリッジ/クライアント「AWK-3252Aシリーズ」を中心にご紹介します。AWK-3252Aシリーズは、無線APにも、ブリッジにも、クライアントにもなる3 in 1タイプの便利な屋内向け無線LAN機器です。IEEE802.11acに対応しているだけではなく、Moxa独自の機能も搭載されていますので、併せてご紹介します。

 

リンクアグリケーション機能で1.2Gbpsオーバーの通信速度を実現

本製品の一番の特長は、何と言っても通信規格IEEE802.11acに対応したことです。「何を今更?」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、産業用の無線LANは一般の商用無線LANとは異なり、最新規格がすぐに製品に反映されることはありません。産業用の場合、現場に投入したときに、万が一でも通信が途切れたり、利用できないといったことがないように、十分に安定性を確保しながら慎重に機能実装が進められるためです。実際に一世代前の通信規格であるIEEE802.11nが産業用に導入されたのも一昨年ぐらいのことです。今回のIEEE802.11ac対応は、産業用無線LANデバイスとしては迅速な市場投入と言えます。

 

AWK-3252Aシリーズでは、最大867Mbpsの通信速度をカバーしています【★写真1】。さらにデュアルバンドで2回線を同時に使うリンクアグリケーション機能によって、11acの867Mbps+11nの400Mbpsを加えることで、合計で1.267Gbpsまで通信速度を伸ばせる点も、大きな特長の1つです。

【★写真1】3 in 1タイプの便利な屋内向けIEEE802.11ac対応無線LANデバイス「AWK-3252Aシリーズ」。2アンテナタイプで、1.2Gbpsオーバーの速度を実現。

 

また、AWK-3252Aシリーズでは、セキュリティ対策として通信の盗聴などを防ぐために「WPA3」(WPA3-Enterprise)が採用されています。従来のWPA2は暗号強度が128ビットでしたが、WPA3は192ビットまで引き上げられ、よりセキュリティ強度が高まりました。WPA3では、WPA2で発見された複数の脆弱性を「SAEハンドシェイク」と呼ばれる技術で解消しています。これは仮に脆弱性を突かれてパスワードが漏えいしても、通信内容を暗号化し解読不可にする技術です。WPA3は、セキュリティの強化だけでなく、IoT機器などへの接続もスムーズかつ簡単に行えるなど、WPA2よりも利便性が向上しています。

 

通信の安定性という点では、隣接するチャンネルの帯域同士が干渉しないように、2.4GHz~5GHzのバンドパスフィルタを搭載しています。たとえば、2.4GHzを12チャンネルで分割して使用する場合、1チャンネルあたり20Mbpsが割り当てられますが、隣接するチャンネルと一部の周波数が被るため、その周波数をフィルタリングすることで通信を安定させます。これはMoxaが得意とする鉄道無線の技術を最大限に生かしたテクニックと言えます。

 

もちろんMoxa独自の機能である150m以下の高速ローミング技術Turbo Roamingや、ノイズを除去するアンテナ部のアイソレーション機能、PoE(Power-over-Ethernet)給電、耐環境性(動作温度範囲: -40~75℃)などの技術は、本シリーズでも従来どおり引き継がれていますので、ご安心してご利用ください。

 

屋外用モデルとお手頃なクライアントも登場!

AWK-3252Aシリーズに加え、IEEE802.11acに対応した製品が2シリーズ同時リリースされています。1つ目が屋外向けの「AWK-4252Aシリーズ」です。【★写真2】。性能はAWK-3252Aシリーズと基本的には同様ですが、屋外でも使えるように堅牢な金属製の保護カバーが付いており、さらに防水性もIP68をクリアし、より耐環境性がアップしています。また新ラインアップでは、設定画面も各項目がグルーピング化されており、共通GUIによって使いやすいように工夫されています【★写真3】。

 

 

【★写真2】屋外向けとして堅牢でIP68をクリアしたIEEE802.11ac対応無線LANデバイス「AWK-4252Aシリーズ」。こちらも3 in 1タイプの製品だ。

 

 

【★写真3】使い勝手の良い設定インターフェース。

 

2つ目がお手頃な屋内用無線クライアント装置「AWK-1151Cシリーズ」です【★写真4】。こちらもIEEE802.11ac対応ですが、クライアントのみのシンプルな構成で導入しやすい製品です。AWK-3252Aシリーズのような無線AP/ブリッジ/クライアントを兼ねるタイプは、機種を1つにまとめることで在庫管理の手間を抑えたいお客様によく利用されています。しかし、最初からクライアントとしてのみ使うことが明確であれば、AWK-1151Cシリーズを使用することも可能です。お客様の用途に合わせてベストな選択をすると良いでしょう。

【★写真4】クライアントに特化することでお手頃な価格を実現した屋内向けIEEE802.11ac対応無線LANデバイス「AWK-1151Cシリーズ」もラインナップに追加。

 

コラムで取り上げた製品についてはこちら

産業用 IEEE 802.11a/b/g/n/ac ワイヤレスAP/ブリッジ/CL
AWK-3252Aシリーズ

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産業用 屋外向け IEEE 802.11a/b/g/n/ac ワイヤレスAP/ブリッジ/CL  AWK-4252Aシリーズ

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産業用 IEEE 802.11a/b/g/n/ac ワイヤレスCL
AWK-1151Cシリーズ

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