2ポートイーサネットスイッチ イーサネットリモートI/OioLogik E1200シリーズ
2ポートイーサネットスイッチ イーサネットリモートI/O
多くのITエンジニアはSNMPまたはRESTful APIプロトコルを使用しますが、OTエンジニアはModbusやEtherNet/IPなどのOTベースのプロトコルに精通しています。そこで、ioLogik E1200シリーズでは、ITエンジニアとOTエンジニアの両者が同じI/Oデバイスから簡単にデータを取得できるようI/Oデータの取得に最もよく使用されるプロトコルをサポートしており、さまざまなアプリケーションを処理することができます。対応しているプロトコルは、OTエンジニア向けのModbus TCP、EtherNet/IP、Moxa AOPC、ITエンジニア向けのSNMP、RESTful API、Moxa MXIOライブラリなど、6種類に及びます。ioLogik E1200シリーズは、I/Oデータを取得し、データをこれらのプロトコルのいずれかに同時に変換するため、アプリケーションを簡単に難なく接続することができます。
デイジーチェーン方式のイーサネットI/O接続
ioLogik E1200シリーズには2つのスイッチイーサネットポートが付属しており、拡張可能なデイジーチェーン接続のイーサネットI/Oアレイを経由して、ダウンストリームまたはアップストリームで別のローカルイーサネットデバイスに自由に情報を流すことができます。
多くの産業オートメーションユーザーは、フィールドバスソリューションで最も一般的に使用される構成としてマルチドロップに精通しています。そこで、ioLogik E1200シリーズでは工場自動化、セキュリティと監視システム、トンネル接続などのアプリケーションでは、標準のイーサネットケーブル経由でデイジーチェーン接続のイーサネットを使用して、マルチドロップI/Oネットワークを構築することができます。ioLogikでサポートされるデイジーチェーン機能は、リモートI/Oアプリケーションの拡張性とインストールの可能性を高めるだけでなく、個別のイーサネットスイッチの必要性を減らすことで全体的なコストを削減します。このようにデバイスをデイジーチェーン接続することで、全体的な人件費と配線コストも削減できます。
Peer-to-Peer通信による時間と配線コストの節約
リモートオートメーションアプリケーションでは、制御室とセンサが遠く離れていることが多く、長距離の配線が常に課題となっています。Peer-to-Peerネットワークを使用すると、入力値が出力チャネルに直接転送されるように、一対のioLogikシリーズモジュールをマッピングできるようになり、配線プロセスが大幅に簡素化され、配線コストが削減されます。
既存システムアップグレードを容易に実現するユーザー定義Modbus TCPアドレッシング
固定アドレスで制御、検出されるModbusデバイスでは、初期設定の調査と検証に膨大な時間を費やす必要があります。
ユーザーは、SCADAシステム、PLCの初期アドレス、開始アドレスを有効にするために、I/Oチャネルやベンダーが定義したアドレスなど、各デバイスのネットワークの詳細を検索する必要があります。しかし、ユーザーが定義可能なModbus TCPアドレスに対応しているデバイスは、セットアップをより柔軟で簡単に実現します。ユーザーは、個々のデバイスを考慮するのではなく、自分のニーズに合わせて機能とアドレスマップを設定することが可能です。
イベント向けプッシュ通信テクノロジー
MX-AOPC UAサーバを使用している場合、状態やイベントの変更をSCADAシステムに通信する際に、デバイスはアクティブなプッシュ通信を使用できます。ポーリングシステムとは異なり、SCADAシステムとの通信にプッシュ技術を使用する場合は、ステータスまたは設定済みのイベントの変更が発生したときにのみメッセージが配信されるため、転送が必要なデータの量が少なく、精度が高くなります。
主な特長
●ユーザー定義可能なModbus TCPスレーブアドレス
●EtherNet/IPアダプタモードをサポート
●IIoTアプリケーション用のRESTful APIをサポート
●デイジーチェーントポロジ用2ポートイーサネットスイッチ搭載
●Peer-to-Peer通信による時間と配線コストの削減
●MX-AOPC UAサーバとのアクティブ通信を実現
●SNMP v1/v2cをサポート
●簡単な一括導入と設定を可能にするioSearchユーティリティ
●Webブラウザによる分かりやすい設定
●WindowsまたはLinux向けのMXIOライブラリによりI/O管理を合理化
●ClassI Div.2 ATEX Zone2認証取得*
●動作温度範囲:-40 ~ 75℃(ワイド温度モデル)
*Class I Division 2とATEXは現在E1213/E1213-Tモデルには適用されません。
入出力インターフェース | |
デジタル入力チャンネル | ioLogik E1210モデル:16 ioLogik E1212/E1213モデル:8 ioLogik E1214モデル:6 ioLogik E1242モデル:4 |
---|---|
デジタル出力チャンネル | ioLogik E1211モデル:16 ioLogik E1213モデル:4 |
設定可能DIOチャンネル (ジャンパー) |
ioLogik E1212モデル:8 ioLogik E1213/E1242モデル:4 |
リレーチャンネル | ioLogik E1214モデル:6 |
アナログ入力チャンネル | ioLogik E1240モデル:8 ioLogik E1242モデル:4 |
アナログ出力チャンネル | ioLogik E1241モデル:4 |
RTDチャンネル | ioLogik E1260モデル:6 |
熱電対チャンネル | ioLogik E1262モデル:8 |
シリアル絶縁 | 3k VDC または 2k Vrms |
ボタン | リセットボタン |
デジタル入力 | |
コネクタ | ネジ締めユーロブロックターミナル |
センサタイプ | ウエットコンタクト(NPN, PNP), ドライコンタクト |
I/Oモード | DIまたは イベントカウンタ |
ドライコンタクト | On: short to GND Off: open |
ウエットコンタクト(DI to COM) | On: 10 ~ 30 VDC Off: 0 ~ 3 VDC |
カウンタ周波数 | 250Hz |
デジタルフィルタ時間間隔 | ソフトウェア設定 |
COMあたりのポイント数 | ioLogik E1210/E1212 モデル:8 チャンネル ioLogik E1213モデル:12 チャンネル ioLogik E1214モデル:6 チャンネル ioLogik E1242モデル:4 チャンネル |
デジタル出力 | |
コネクタ | ネジ締めユーロブロックターミナル |
I/Oタイプ | ioLogik E1211/E1212/E1242モデル:シンク ioLogik E1213モデル:ソース |
I/Oモード | DD または パルス出力 |
電流定格 | ioLogik E1211/E1212/E1242モデル:チャンネルあたり200 mA ioLogik E1213モデル:チャンネルあたり500 mA |
パルス出力周波数 | 500 Hz (最大) |
過電流保護 | ioLogik E1211/E1212/E1242モデル:チャンネルあたり2.6 A @25°C ioLogik E1213モデル:チャンネルあたり1.5 A @ 25°C |
過熱保護シャットダウン | 175°C (標準), 150°C (最低) |
過電圧保護 | 35 VDC |
リレー | |
コネクタ | ネジ締めユーロブロックターミナル |
タイプ | Form A (N.O.)電力リレー |
I/Oタイプ | リレー または パルス出力 |
パルス出力周波数 | 定格負荷 0.3 Hz (最大) |
接点電流定格 | 許容電流:5A @30 VDC, 250 VAC, 110 VAC |
接触抵抗 | 100 ミリ Ω(最大) |
機械的耐久性 | 500万回 |
耐電性 | 10万回 @5A 抵抗負荷 |
ブレークダウン電圧 | 500 VAC |
初期絶縁抵抗 | 1000 メガ Ω(最小) @ 500 VDC |
Note | 周囲湿度は5~95%で、結露しないこと。0°C以下の高結露環境では、リレーが誤動作する可能性があります。 |
アナログ入力 | |
コネクタ | ネジ締めユーロブロックターミナル |
I/Oモード | 電圧/電流 |
I/Oタイプ | 差分 |
解像度 | 16 bits |
入力レンジ | 0 ~ 10 VDC 0 ~ 20 mA 4 ~ 20 mA 4 ~ 20 mA (バーンアウト検出) |
精度 | ioLogik E1240/E1242: ±0.1% FSR @ 25°C ±0.3% FSR @ -10 ~ 60°C ioLogik E1240-T/E1242-T: ±0.1% FSR @ 25°C ±0.3% FSR @ -10 ~ 60°C ±0.5% FSR @ -40 ~ 75°C |
入力インピーダンス | ioLogik E1240:モジュールあたり12 サンプル/秒 (最大 8 チャンネル共有) ioLogik E1242:モジュールあたり12 サンプル/秒 (最大 4 チャンネル共有) ※Nチャンネルが有効な場合、有効な各チャンネルのサンプリングレートは12/Nサンプル/秒です。 |
電流入力用内蔵抵抗 | 120 Ω |
サンプリングレート | 10 メガ Ω(最小) |
アナログ出力 | |
コネクタ | ネジ締めユーロブロックターミナル |
I/Oモード | 電圧/電流 |
出力レンジ | 0 ~ 10 VDC 4 ~ 20 mA |
解像度 | 12 bits |
精度 | ioLogik E1241: ±0.1% FSR @ 25°C ±0.3% FSR @ -10 ~ 60°C ioLogik E1241-T: ±0.1% FSR @ 25°C ±0.3% FSR @ -40 ~ 75°C |
電圧出力短絡保護 | 10 mA |
内部抵抗 | 400 Ω 注:1000Ω以上の負荷には24Vの外部電源が必要 |
RTDs | |
コネクタ | ネジ締めユーロブロックターミナル |
センサタイプ | PT1000 (-200 ~ 350°C) PT50, PT100, PT200, PT500 (-200 ~ 850°C) |
抵抗タイプ | 310, 620, 1250, 2200 Ω |
入力接続 | 2線 または 3線 |
サンプリングレート | ioLogik E1260:モジュールあたり12 サンプル/秒 (最大 6 チャンネル共有) ※Nチャンネルが有効な場合、有効な各チャンネルのサンプリングレートは12/Nサンプル/秒です。 |
解像度 | 0.1 °C または 0.1 Ω |
精度 | ioLogik E1260: ±0.1% FSR @ 25°C ±0.3% FSR @ -10 ~ 60°C ioLogik E1260-T: ±0.1% FSR @ 25°C ±0.3% FSR @ -40 ~ 75°C |
入力インピーダンス | 625 kΩ(最小) |
熱電対 | |
コネクタ | ネジ締めユーロブロックターミナル |
センサタイプ | J, K, T, E, R, S, B, N |
ミリボルトタイプ | ±19.532 mV ±39.062 mV ±78.126 mV 障害および過電圧保護: DC -35 ~ +35V(電源オフ);DC -25~ +30V(電源オン) |
解像度 | 16 bits |
ミリボルト精度 | ioLogik E1262: ±0.1% FSR @ 25°C ±0.3% FSR @ -10 ~ 60°C ioLogik E1262-T: ±0.1% FSR @ 25°C ±0.3% FSR @ -40 ~ 75°C |
TC精度 | タイプ J, T, E, S, B:±5°C タイプ K, R, N:±8°C |
CJC精度 | ±0.5°C @ 25°C ±1.5°C @ -40 ~ 75°C |
サンプリングレート | ioLogik E1262:モジュールあたり12 サンプル/秒 (最大 8 チャンネル共有) ※Nチャンネルが有効な場合、有効な各チャンネルのサンプリングレートは12/Nサンプル/秒です。 |
入力インピーダンス | 10 メガ Ω(最小) |
イーサネットインターフェース | |
10/100BaseT(X)ポート (RJ45コネクタ) |
2 x 1 MACアドレス(イーサネットバイパス) |
磁気絶縁保護 | 1.5 kV (ビルトイン) |
イーサネットソフトウェア | |
設定オプション | Web コンソール(HTTP), Windows ユーティリティ(ioSearch), MCCツール |
プロトコル | Modbus TCPサーバ(Slave), Moxa AOPC (Active Tag), MXIOライブラリ, EtherNet/IPアダプタ |
マネジメント | BOOTP, RESTful API, DHCP クライアント, HTTP, IPv4, TCP/IP, UDP, SNMPv1 Trap, SNMPv1/v2c |
MIB | Device Settings MIB |
セキュリティ | アクセスコントロールリスト |
LEDインターフェース | |
LEDインジケータ | Power, Ready, Port 1, Port 2 |
Modbus TCP | |
サポート機能 | 1, 2, 3, 4, 5, 6, 15, 16, 23 |
モード | サーバ(Slave) |
最大クライアント接続数 | 10 |
Ethernet/IP | |
モード | アダプタ |
最大スキャナ接続数 | 9 (読込のみ), 1 (読み書き) |
電源 | |
電源コネクタ | ネジ締めユーロブロックターミナル |
電源入力数 | 1 |
入力電圧 | 12 ~ 36VDC |
消費電力 | ioLogik E1210シリーズ:110 mA @ 24 VDC ioLogik E1211シリーズ:200 mA @ 24 VDC ioLogik E1212シリーズ:155 mA @ 24 VDC ioLogik E1213シリーズ:130 mA @ 24 VDC ioLogik E1214シリーズ:188 mA @ 24 VDC ioLogik E1240シリーズ:121 mA @ 24 VDC ioLogik E1241シリーズ:194 mA @ 24 VDC ioLogik E1242シリーズ:139 mA @ 24 VDC ioLogik E1260シリーズ:110 mA @ 24 VDC ioLogik E1262シリーズ:118 mA @ 24 VDC |
外形 | |
ハウジング | プラスチック |
寸法 | 27.8 x 124 x 84 mm |
重量 | 200 g |
設置取付 | DINレールマウンティング, ウォールマウンティング |
ケーブル | I/Oケーブル, 16 ~ 26 AWG Powerケーブル, 12 ~ 24 AWG |
環境 | |
動作温度 | 標準モデル:-10 ~ 60℃ ワイド温度モデル:-40 ~ 75℃ |
保管温度(外装含む) | -40 ~ 85℃ |
相対湿度 | 5 ~ 95% (結露なきこと) |
高度 | 4,000 m より高度の高い場所でも正常に機能する製品をお探しの場合は弊社までお問い合わせください。 |
規格および認証 | |
EMC | EN 55032/24, EN 61000-6-2/-6-4 |
EMI | CISPR 32, FCC Part 15B Class A |
EMS | IEC 61000-4-2 ESD: Contact: 4 kV; Air: 8 kV IEC 61000-4-3 RS: 80 MHz to 1 GHz: 10 V/m IEC 61000-4-4 EFT: Power: 2 kV; Signal: 1 kV IEC 61000-4-5 Surge: Power: 2 kV; Signal: 1 kV IEC 61000-4-6 CS: 10 V IEC 61000-4-8 PFMF |
ハザードロケーション | ATEX, Class I Division 2 *ioLogik E1213/E1213-Tモデルを除く |
安全 | UL 508 |
衝撃 | IEC 60068-2-27 |
落下 | IEC 60068-2-32 |
振動 | IEC 60068-2-6 |
準拠する環境指令 | |
グリーン製品 | RoHS, CRoHS, WEEE |
MTBF | |
時間 | ioLogik E1210シリーズ:671,345 時間 ioLogik E1211シリーズ:923,027 時間 ioLogik E1212シリーズ:561,930 時間 ioLogik E1213シリーズ:715,256 時間 ioLogik E1214シリーズ:808,744 時間 ioLogik E1240シリーズ:474,053 時間 ioLogik E1241シリーズ:888,656 時間 ioLogik E1242シリーズ:502,210 時間 ioLogik E1260シリーズ:660,260 時間 ioLogik E1262シリーズ:631,418 時間 |
規格 | Telcordia SR332 |
保証 | |
保証期間 | ioLogik E1214: 2年* ioLogik E1210/E1211/E1212/E1213/E1240/E1241/E1242/E1260/E1262: 5年 *パワーリレーの寿命が限られているため、この部品を使用する製品には2年間の保証が適用されます。 |
本体
ioLogik E1210 | ユニバーサルI/O, 16 x DI, 動作温度:-10~60℃ |
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ioLogik E1210-T | ユニバーサルI/O, 16 x DI, 動作温度:-40~75℃ |
ioLogik E1211 | ユニバーサルI/O, 16 x DO, Sinkタイプ, 動作温度:-10~60℃ |
ioLogik E1211-T | ユニバーサルI/O, 16 x DO, Sinkタイプ, 動作温度:-40~75℃ |
ioLogik E1212 | ユニバーサルI/O, 8 x DI, 8 x DO, Sinkタイプ, 動作温度:-10~60℃ |
ioLogik E1212-T | ユニバーサルI/O, 8 x DI, 8 x DO, Sinkタイプ, 動作温度:-40~75℃ |
ioLogik E1213 | ユニバーサルI/O, 8 x DI, 4 x DO, 4 x DIO, Sourceタイプ, 動作温度:-10~60℃ |
ioLogik E1213-T | ユニバーサルI/O, 8 x DI, 4 x DO, 4 x DIO, Sourceタイプ, 動作温度:-40~75℃ |
ioLogik E1214 | ユニバーサルI/O, 6 x DI, 6 x Relay, 動作温度:-10~60℃ |
ioLogik E1214-T | ユニバーサルI/O, 6 x DI, 6 x Relay, 動作温度:-40~75℃ |
ioLogik E1240 | ユニバーサルI/O, 8 x AI, 動作温度:-10~60℃ |
ioLogik E1240-T | ユニバーサルI/O, 8 x AI, 動作温度:-40~75℃ |
ioLogik E1241 | ユニバーサルI/O, 4 x AO, 動作温度:-10~60℃ |
ioLogik E1241-T | ユニバーサルI/O, 4 x AO, 動作温度:-40~75℃ |
ioLogik E1242 | ユニバーサルI/O, 4 x DI, 4 x DIO, 4 x AI, Sinkタイプ, 動作温度:-10~60℃ |
ioLogik E1242-T | ユニバーサルI/O, 4 x DI, 4 x DIO, 4 x AI, Sinkタイプ, 動作温度:-40~75℃ |
ioLogik E1260 | ユニバーサルI/O, 6 x RTD, 動作温度:-10~60℃ |
ioLogik E1260-T | ユニバーサルI/O, 6 x RTD, 動作温度:-40~75℃ |
ioLogik E1262 | ユニバーサルI/O, 8 x TC, 動作温度:-10~60℃ |
ioLogik E1262-T | ユニバーサルI/O, 8 x TC, 動作温度:-40~75℃ |