産業用PROFIBUS=ファイバコンバータICF-1180Iシリーズ

ワイド温度範囲モデル

規格

産業用PROFIBUS=ファイバコンバータ

産業用PROFIBUS=ファイバコンバータICF-1180Iシリーズは、PROFIBUS信号を銅線から光ファイバに変換するために使用されます。コンバータは、シリアル伝送を4km(マルチモードファイバ)または45km(シングルモードファイバ)まで延長することができます。また、ICF-1180IシリーズはPROFIBUSシステムに2kVアイソレーション保護を提供し、PROFIBUSデバイスが中断なく動作するデュアル電源入力に対応しています。

 

ファイバケーブルテスト機能

光ファイバケーブルは通常、長距離通信に使用されます。ケーブル間の適切な通信を確保するために、エンジニアは光ファイバセンサを使用するのが一般的ですが、ICF-11801はDIPスイッチを調整することで可能になるファイバケーブルのテスト機能により、光ファイバセンサを使用する必要はありません。
この機能は、ファイバ通信の異常を検出するだけでなく、受信したパケットのフォーマットを検証します。また、TxまたはRxのどちら側で問題が発生しているかを特定することもできます。

 

PROFIBUS Fail-Safe

PROFIBUSデバイスが誤動作したり、シリアルインターフェースに障害が発生すると、電気ノイズが発生しバスの障害が起こります。従来のメディアコンバータは、ファイバからそのまま他のコンバータにノイズ信号を通過させてしまうので、2つのバス間のデータ転送が中断され、最終的にはシステム全体で通信が停止します。この場合、PROFIBUSネットワーク全体がダウンしているため、エンジニアは障害の発生元デバイスを簡単に見つけることができません。
この状況を回避するために、ICF‐1180Iシリーズはノイズ信号を検出し、認識するように設計されています。バスの片側で障害が発生した場合、ICF-1180Iはノイズ信号を伝搬せず、追加のバスセグメントには影響を与えません。さらに、ICF-1180Iシリーズは、障害が発生した場所についてフィールドエンジニアにアラーム通知を行います。

 

自動ボーレート検出

ICF-1180Iシリーズは、PROFIBUSとファイバ間の信号をシンプルに変換し、9.6 kbps~12Mbpsのボーレートを自動的に検出します。エンジニアは、接続されているPROFIBUSデバイスのボーレートを知る必要はありません。
つまりICF-1180Iシリーズは、PROFIBUSデバイスのボーレートを自動的に検出し、このボーレートを直接適用します。これは非常に便利な機能です。必要に応じて、DIPスイッチを使ってボーレートを固定値に設定することも可能です。

 

ファイバ逆関数

ICF-1180Iシリーズは、論理信号 “1” を送信するときに光ファイバの光をオンにするかオフにするかを選択するファイバ逆関数を装備しています。デフォルト設定では、論理信号 “1” を送信する時に光ファイバがオフになります。ファイバ逆関数モードでは、論理信号”1″の送信時に光ファイバがオンになります。
この機能は、ICF-1180Iシリーズが他のメーカーのPROFIBUSコンバータと接続されている場合により高い互換性を提供します。

 

ファイバリンクモニタ

ICF-1180Iシリーズは、ファイバ側またはPROFIBUS側の通信エラーを検出するファイバリンクモニタ機能を備えています。通信エラーが発生すると、該当するLEDが赤く点灯し、リレーアラームが動作します。

 

ファイバ信号強度診断

下記のような状況によっては、電圧計をデバイスの動作中に接続して光ファイバポートの受信レベルを測定することができます。データ転送に影響を与えません。測定は電圧計で行い、フローティングのハイインピーダンスアナログ入力を使用しているPLCで読み取ることができます。

状況1:入力光電源を後で測定するために記録(例えば老化や損傷)。
状況2:good/badテストの実行(限界値)。

主な特長

●ファイバケーブル試験機能によるファイバ通信の検証
●自動ボーレート検出と最大12Mbpsのデータスピード
●正常に機能しているセグメントのデータグラムの破損を防止するPROFIBUSfail-safe
●ファイバ逆関数機能
●リレー出力によるアラーム通知
●2kV直流絶縁保護
●冗長性を実現するデュアル電源入力(逆電源保護)
●PROFIBUS通信距離を最大45kmまで延長
●-40°C~85°Cの環境下に対応したワイド温度モデル
●ファイバ信号強度診断対応

シリアルインターフェース
コネクタ ICF-1180I-M-ST:マルチモードSTコネクタ
ICF-1180I-M-ST-T:マルチモードSTコネクタ
ICF-1180I-S-ST:シングルモードSTコネクタ
ICF-1180I-S-ST-T:シングルモードSTコネクタ
光ファイバ
マルチモード シングルモード
波長 820 nm 1310 nm
TX出力 -14 dBm -7 dBm
RX感度 -28 dBm -29 dBm
リンクバジェット 14 dBm 21 dBm
標準距離 4 km 45 km
PROFIBUSインターフェース
プロトコル PROFIBUS DP
ポート数 1
コネクタ DB9 メス
ボーレート 9,600 bps ~ 12 Mbps
アイソレーション 2 kV(ビルトイン)
信号 PROFIBUS D+, PROFIBUS D-, RTS, Signal Common, 5V
電源
入力電流 269 mA @ 12 ~ 48 VDC
入力電圧 12 ~ 48 VDC
入力電源数 2
過負荷電流保護
電源コネクタ ターミナルブロック(DCモデル)
消費電力 269 mA @ 12 ~ 48 VDC
外形
ハウジング メタル
IP定格 IP30
寸法 30.3 x 70 x 115 mm
重量 180 g
設置・取付 DINレールマウンティング(オプション), ウォールマウンティング
環境
動作温度 標準モデル:0 ~ 60℃
ワイド温度モデル:-40 ~ 75℃
保管温度(外装含む) -40 ~ 85℃
相対湿度 5% ~95%(結露なきこと)
規格および認証
EMC EN 55032/24
EMI CISPR 32, FCC Part 15B Class A
EMS IEC 61000-4-2 ESD: Contact: 4 kV; Air: 8 kV
IEC 61000-4-3 RS: 80 MHz to 1 GHz: 3 V/m
IEC 61000-4-4 EFT: Power: 0.5 kV
IEC 61000-4-5 Surge: Power: 0.5 kV
IEC 61000-4-6 CS: 3 V
IEC 61000-4-8 PFMF
環境試験 IEC 60068-2-1
IEC 60068-2-2
IEC 60068-2-3
ハザードロケーション ATEX, Class I Division 2, IECEx
安全 EN 60950-1, IEC 60950-1
振動 IEC60068-2-6
MTBF
時間 1,722,769 時間
規格 Telcordia (Bellcore) , GB
保証
保証期間 5年

本体

ICF-1180I-M-ST PROFIBUS=ファイバコンバータ, マルチモードSTコネクタ, 動作温度:0 ~ 60℃
ICF-1180I-S-ST PROFIBUS=ファイバコンバータ, シングルモードSTコネクタ, 動作温度:0 ~ 60℃
ICF-1180I-M-ST-T PROFIBUS=ファイバコンバータ, マルチモードSTコネクタ, 動作温度:-40 ~ 75℃
ICF-1180I-S-ST-T PROFIBUS=ファイバコンバータ, シングルモードSTコネクタ, 動作温度:-40 ~ 75℃

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