2021 .5.31

コロナ禍だからこそ、MoxaのMRCで工場のリモートオペレーションを!

Moxa Remote Connectで、工場のリモート操作を簡単に実現

ビジネスの世界では、現在コロナウイルスの影響もあり、リモートワークが注目されています。実際、オフィスに出向かずに自宅で仕事をしている読者も多いでしょう。しかし工場などの現場オペレーションまでは、なかなかリモートでの対応が難しいという声も聞かれます。

そこでMoxaでは、国内はもとより、海外の設備へもリモート接続が簡単かつ安全に実現できるツールとして「Moxa Remote Connect」(以下、MRC)を用意しています。

 

この遠隔制御ツールを利用し、設備の管理やトラブルシューティングなど行うことで、省力化・迅速化・コスト削減が可能になります。また、MRCは、リモート接続用デバイスと一緒にプラットフォームも提供しているため、複雑なシステム構築を必要とせず導入することができるのです。

 

それでは、早速MRCについて解説しましょう。リモート接続する際に必要なものは、ハードウェアのMRCゲートウェイと、MRC専用ソフトウェア(クライアントとサーバ)の3点セットです【★写真1】。

 

【★写真1】MRCで工場とリモート接続する際に必要な3点セット、MRCゲートウェイ、MRC専用クライアント、MRC専用サーバ。

 

まずMRCゲートウェイには、有線型の「MRC-1002-T」、または無線型の「MRC-1002-LTE-JP」の2モデルを接続方法にあわせて選べます【★写真2】。両ゲートウェイは、過酷な現場で使える堅牢な設計で、ファンレスながら動作温度は-30~+70℃の環境に対応します。薄型で設置場所を選ばず、既存設備の導入も簡単。保証期間も5年間なので、安心してご利用いただけるでしょう。

 

【★写真2】MRCゲートウェイの特徴。有線型と無線型があり、薄型で設置場所を選ばない堅牢な設計になっている。

 

このほかリモート接続する際には、MRCクライアントとMRCサーバの設定が必要です。MRCクライアントの専用ソフトは、Moxaの公式サイトから無料でPC側にダウンロードできます。またサーバ構築は、自社でいちから設計・構築する方法と、事前にMoxaが用意した「Moxa MRC Quick Link」というサービスを利用する方法があります。

 

前者は自由に設計できますが、導入までの工数や時間がかかります。一方、MRC Quick Linkならば、簡単な登録申請と設定のみで迅速に導入できるので非常に便利です。毎月5GBまでの通信ならば、ゲートウェイ本体だけで無料で利用できます。

 

MRCなら万全なセキュリティ対策で、リモートアクセスも安心!

リモートアクセスの使い勝手は重要ですが、不正なアクセスに対して脆弱性があると安心して導入できません。そこでセキュリティが非常に大切になります。MRCでは以下4つの強固なセキュリティ対策を施しています【★写真3】。

 

【★写真3】MRCの強固なセキュリティ対策。利用者のアクセス制御、時間制御、サービス制御、およびデバイスによる制御も可能。

 

まずアクセス制限によって、誰が何にアクセスできるのかをコントロールします。ポート指定でアクセスするサービスの制限も行えます。またアクセスの日時と時間を設定できます。これはメンテナンスなどで、外部の事業者に一時的なアクセス許可を与える場合などに役立ちます。

さらにデバイスをUSBまたはDI(デジタル入力)で制御することも可能です。USBメディアをデバイスに接続したり、デバイスのDIをオンにしているときだけ、外部ネットワークに接続できるため、現場側で容易にアクセス制限が行えるようになります。

 

このようにMRCは、セキュリティ上の安全性を担保したうえで、外部ネットワークと有線または無線で接続することができます。では、具体的な接続例をご覧ください。

 

まず既存ネットワークに接続し、有線でリモート操作するケースです【写真4】。この場合は、MRCゲートウェイ・MRC-1002-Tとルーターでインターネットに接続されます。クライアントPCからMRC Quick Linkを介して接続が確立されると、バーチャルIP(赤いIPアドレス)が各機器に付与されます。機器に設定されているIPまたはバーチャルIPを利用してリモートアクセスします。

 

【★写真4】既存ネットワークに有線で接続し、リモート操作。MRC Quick Linkを介してMRC接続が確立。バーチャルIPが各機器に付与されるので、これを利用してアクセスする。

 

無線の場合は、LTE通信で独立したネットワークを構築することができます【写真5】。ローカルネットワークのスイッチの上位にあるMRCの無線ゲートウェイ・MRC-1002-LTE-JPを使って、LTE通信でインターネットに接続します。接続の仕組みは有線と同様に、機器に設定されているIPまたはバーチャルIPを利用してリモートアクセスします。

 

 

【★写真5】既存ネットワークに無線(LTE)で接続。接続の仕組みは有線と同じでクライアントPC側から付与されたバーチャルIPを使ってアクセスする。

 

また、Webブラウザを使えないPLCなどのソフトウェア経由でリモートアクセスすることも可能です【★写真6】。この場合、バーチャルIPが付与されるまでは同様です。クライアントPC側に、たとえば三菱電機のPLCソフトウェア「GXWorks」などをインストールし、ソフトウェアに機器に設定されているIPまたはバーチャルIPを利用してアクセスします。

 

【★写真6】PLCなどのソフトウェア経由でリモート操作。PLC専用ソフトウェアをインストールし、バーチャルIPを入力してアクセスすることが可能。

 

なお、MRCゲートウェイとクライアント側の接続は1対1はもちろん、多対多の接続も可能です。同時接続は合計5ノード(MRCを含む)までに対応します。

 

代表的な3つの事例を紹介! MRCでこんなに工場管理が便利に

ここからは、MRCの代表的な3つの導入事例について見ていきましょう。MRCは使い方とアイデア次第で、アプリや業界によらず、多くの活用方法があります。

 

まずは台湾のパワープレスメーカーの事例です。同社はグローバルで事業を展開しており、アメリカなど海外に設置したプレス機の設定とトラブルシューティングがエンジニアの負担になっていました。そこでMRCを採用し、遠隔制御と監視を行えるようにしました【★写真7】。

 

【★写真7】MRC導入事例その1。海外にあるプレス機の設定とトラブルシューティングをリモートで実現した台湾のパワープレスメーカー。

 

MRCを導入する決め手になったのは、長期間使われるプレス機でも安心して組み込める小型デバイスの堅牢設計と、ソフトの操作性の良さ、セキュリティの高さ、三菱電機やシーメンスといった主要メーカーのPLCツールとの互換性などが挙げられます。MRCによって、エンジニアが現地に赴く必要がなくなり、大幅なコスト削減につながりました。

 

2つ目はアフリカ・ケニアの食用油精油処理プラントでの使用例です。このプラントでは、コロナ禍で出勤者を減らす必要があり、遠隔監視が喫緊の課題でした。そこでMRCを導入する運びとなりました。技術者に複雑な教育や訓練を実施することも難しかったため、簡単に運用できるMRCが選ばれたのです。また、十分なセキュリティ対策が用意されている点も評価ポイントでした【★写真8】。

 

【★写真8】MRC導入事例その2。コロナ禍で社員が出勤できなくなった工場で、リモート監視を実現したケニアの食用油精油処理プラント。

 

これにより、該当プラントは簡単な操作性でセキュリティ面でも安心して使えるリモートアクセスが可能になり、オペレータの出勤を削減し、安定的な運用に成功しました。

 

3つ目の事例は、Moxa社内での実験設備への適用事例です。このケースもコロナの影響で、一時的に出社制限が行われたことが契機になりました。出社はできないが、実験を継続するには、リモートアクセスが必要だったのです。MRCによって、実験機材のPLCやモータドライブを自宅からリモートで接続して設定変更を行いつつ、IPカメラによる映像も取得し、実験機材の撮影や目視確認も行えるようにしました【★写真9】。

 

【★写真8】MRC導入事例その3。MOXA社内で、実験機材のPLCやモータドライブをリモート制御。IPカメラによる監視や撮影も可能にした。

 

機材操作のために出社しなければならない課題を解決するなら、MRCのご検討をオススメいたします。詳細につきましては、弊社の営業担当にお問い合わせください。

 

コラムで取り上げた製品についてはこちら

製品 セキュアリモートアクセス
Moxa リモートコネクトスイート
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