2020 .10.7

コアな産業用PC探検隊が行く!よいモノだけを世界から(8)

Windows XPなどのレガシーPCを使い続けたいユーザーに朗報!

 

こんにちは。IPC担当の菊池です。今回は、かなりレアなIPCについてご紹介しましょう。実はケーメックスでは、いまでもWindows XPを搭載したIPCとして、「STD-XP」【★写真1】という製品を継続的に提供させて頂いております。

 

【★写真1】Windows XP搭載のIPC「STD-XP」。ケーメックスブランドとして提供。
Windows 10 IoTのダウングレード権を利用し、OSをWindows XPに変更して提供。

 

「えっ?Windows XPマシンって、もう20年近く前のものですよね」と驚かれるかもしれませんが、私たちが営業活動を展開するなかで、まだ昔のPCを使っている、あるいは今後もそのまま同じPCを使い続けたいという、企業さまの声もかなり多いのです。

 

たとえば、企業の事情によっては「Windows XPでしか使えない現行システムを使い続けたい」「いま使っている古い周辺機器をまだ活用したいので、PCも古いものがよい」といったご要望や、「稼働中の古いPCと同じ仕様でバックアップ機を用意したい」という声もあり、まだレガシーリソースに対する必要性は根強く残っているのです。

当然ながら普及時の状態のままのXPを供給するため、セキュリティパッチなどは更新することができません。古いOSはセキュリティへの不安が残ります。そのため、「STD-XP」は一部の閉じられたネットワークの工場などで運用されることを前提としたご提案になります。

OSは組込みシステム用の「Windows 10 IoT」などで認められているダウングレード権を利用しており、そのライセンスを駆使してOSをWindows XPに変更して提供していますので、ご利用には問題がありません。
(XPより以前のOSをご要望の場合は正規のライセンスが出ませんのでご対応できかねます。ご了承ください。)

 

マシンは、Intel(R) Core i3-4330のCPUとIntel(R) H81チップセット、4GBメモリ(DDR3-1600)、500GB・3.5インチHDD(SATA×2)を搭載し、Windows 7などでも十分に動かせる仕様です【★写真2】。

 

【★写真2】「STD-XP」の内部。
拡張スロットはPCIex/PCI対応で、ロープロファイルのグラフィックボードなどを利用できる。
RS-232cもあるので、古い制御システムにも対応。

 

拡張スロットもPCIex(16スロット)×1、PCIex(1スロット)×1、PCI×2なので、ロープロファイル(ハーフサイズ)のグラフィックボードなどをご利用できます。このほか、外部インターフェイスには、RS-232c×2、USB2.0/USB3.1Gen1×各2、イーサネット(RJ45)などを用意しています。

 

STD-XPの詳しい仕様は製品ページでご確認いただけます。⇒こちら

 

さらに!Windows XPよりも古いOSでも利用できるかも?

 

もう1つご紹介したいのは、台湾・ICOP Technology社製のISAバス対応CPUボード「PC/104 Module-NAD11-103-SD」です。本製品はボードだけでなく、バックプレーンなども含めて、弊社から廉価にご提供させて頂いております。

CPUにはソケット7時代のx86互換コア(DX2 600MHz)を用いたDM&P社SoC「Vortex86」を採用しており、オンボード上に256MBメモリと、SPIバス対応の4MBフラッシュディスクを搭載し、SDカードもサポートしています【★写真3】。

【★写真3】台湾・ICOP Technology社のISAバス対応CPUボード。
SPIバス対応の4MBフラッシュディスクを搭載し、SDカードもサポート。バックプレーンなども含め廉価に提供。

名称からもわかる通り、組込みコンピュータの仕様「PC/104 Standard」に対応し、ピュアなISAバス対応の周辺機器(ストレージなど)を動かすことができます。またお客様ご自身でライセンスを発掘できる場合には、DOSやWindows 2000、Windows 98といったXP以前のOSを用いることもできます。

「いまどきDOSを使うシステムって何ですか?」という疑問を持たれるかもしれませんが、たとえば本ボードを利用し、防災システムを監視・制御するために使われている事例が実際にあります。化石のように思われるDOSですが、逆にコマンドラインなので、リッチなインタフェースがないぶん、不具合の発生やハッキングされにくいというメリットもあります。

このほかにも、PCの周辺機器として、まだ工場内で多く使われているコンパクトフラシュ(CF)用のSATA対応インターフェイスユニット「Delock SATA 3.5″ Card Reader for Compact Flash」(TRAGANT社)なども提供しています。CFにブートOSを入れて起動する用途などにお使いいただけます。このCFインターフェイスは、すでに弊社で500個以上の出荷実績があります。

【★写真3】Delock SATA 3.5″ Card Reader for Compact Flash。
周辺機器の古いデバイスを活用する手段もご提案します。

このように非常に古いOSも含めて、あきらめかけていたレガシーシステムや周辺機器を、まだまだ使いたいと考えているお客様もいらっしゃるでしょう。ぜひ弊社の担当までご相談ください。可能な限りご対応させていただきます!

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