2017 .12.4

【特別編】iREX2017レポート:ロボットに組み込める必須アイテム、POSITALエンコーダキットの威力とは?

【特別編】ロボットにバッテリーはもう古い、ギアレス、バッテリーレスエンコーダ

前回、少しだけ宣伝させていただきましたが、ケーメックスは11月29日から12月2日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された「2017 国際ロボット展」(iREX2017)に出展いたしました。そこで今回は、弊社ブースの模様をお伝えしたいと思います【★写真1】。

【★写真1】ケーメックスのブース。今回のiREX2017では、初めて単独でPOSITAL FRABA社(POSITAL社)の製品を紹介。

今回のiREX2017のブースにて、初めて単独でPOSITAL FRABA社の製品をご紹介させていただきました。POSITAL FRABA社のバックアップ用バッテリが不要なアブソリュートエンコーダは、各社モータメーカー様にとっても大きな差別化要因になるため、我々が想像した以上に強い関心をいただき、非常に大きな反響がありました。

弊社ブースでは、POSITAL社の独自機能の中核となる自己発電機能を備えたウィーガンドセンサの実物を展示しました【★写真2】。原理については、ぜひ過去のコラムをご覧ください。

【★写真2】POSITALのエンコーダの大きな特徴。自己発電機能を備えたウィーガンセンサの実物を展示していた。

今回の展示は、このセンサそのものを使ってみたいというお客様の声にお応えしたものです。エンコーダだけでなく、回転体のあるようなIoT機器に取り付けても利用できますので、今後さらに用途も広がるでしょう。

これまでもPOSITAL社の磁気式アブソリュートエンコーダは何度もご紹介していますが、やはり磁気式であるため、堅牢でギアが不要というシンプル構造もウケています。またマルチターン(多回転)の記憶量が32ビットと大きいため、キットエンコーダとして自社のサーボモータなどのアクチュエータにダイレクトかつ自由に組み込みたいというご要望も多く頂きました【★写真3】。

【★写真3】マルチターン(多回転)用として優れた機能を発揮するバックアップバッテリレスのアブソリュートエンコーダキット

このキットエンコーダをご利用いただくと、コスト削減にもつながります。こちらの詳細については、前回のコラムを参照してください。

今回、マルチターンキットエンコーダのインタフェースに新しいラインナップが加わりました。従来の一般的なHTL/TTL (RS422)、電圧、電流、SSIや、各種フィールバス対応だけでなく、BiSS-C(同期、6線式 RS485)や、BiSS Line(非同期 4線式 RS485)【★写真4】などの規格にも対応しています。

【★写真4】BiSS Line(非同期 4線式 RS485)に対応したアブソリュートエンコーダキット。来年には2線式も登場する予定だ。

このBiSSは、オープンソースでプロトコルが公開されていますので、自社の機器に組み込む際に柔軟性があります。さらに今回の展示では、いよいよBiSS Lineで2線式のバージョンが来年リリースされることも発表しました。ぜひご期待ください。

さて、もうひとつ新しいトピックがあります。それは中空軸式キットエンコーダ開発のアナウンスです【★写真5】。従来のエンコーダは軸付きのモータに使用するものでしたが、ロボットなどでは取り付けスペースがない場合もよくあることです。また中空式にして、その中にケーブルを這わせるという工夫も見られます。

【★写真5】中空軸式バッテリレスアブソリュートキットエンコーダ開発のアナウンス。サイズ感は、中央に置いた100円玉と比べてイメージしてほしい。

そこで中空軸式エンコーダの需要が増えているのですが、従来まではインクリメンタル型しか市販されていませんでした。しかしPOSITALのキットエンコーダは、前出のウィーガンドセンサを用いたバッテリレスアブソリュートのエンコーダであり、他社には見られない製品です。まさに、いま開発に動き出しているところなので、こちらも製品化されましたら、また別途ご報告させてください。

このほかにも、産業用エンコーダやヘビーデューティ仕様のロータリーエンコーダ(IP69K、耐衝撃性300G、耐振性30G)、ドローワイヤセンサ、傾斜計などもご紹介させていただきました【★写真6】。今回の展示会にお越しになれなかったお客様で、もし弊社の製品にご興味を持たれましたら、営業までお問合せいただければ幸いです。

【★写真6】 ヘビーデューティ仕様のロータリーエンコーダ、ドローワイヤセンサ、傾斜計なども展示。

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