2017 .9.1

産業用コネクタ市場の動向から予測!今後求められる要素技術とは何か?(その1)

ますます高まるインターフェース用コネクタのニーズと関連要素技術

今回から数回にわたり、コネクタ市場のトレンドの予想から、数年後に求められる要素技術について検証していきたいと思います。まず世界のコネクタ市場の動向について、簡単におさらいしておきましょう。

調査会社の富士キメラ総研が公開した資料によると、汎用コネクタ(民生用と産業用)のワールドワイドにおける市場規模(2016年)は約7300億円で、2020年までに8500億円以上に伸びるものと予測されています。

特に産業用に関しては、人件費削減、低コスト化、生産性向上という目的もあり、ロボットが増加し、コネクタの需要も伸びています。また近年のIoT化の流れのなかで、電子機器の需要も伸び、小型化、防水性、耐腐食性、耐熱性といった特殊な性能も要求されるようになってきました。それに伴い、製造・検査工程で使われる機器やシステムに利用されるコネクタが求められる背景があります。

そのような状況で、今回のテーマとして取り上げたいのが「インターフェース用コネクタ」です。電子基板間やシステム間同士を相互接続するために用いられるインターフェース用コネクタは電子部品として必須のものといっても過言ではありません。

このインターフェース用コネクタで特に求められる要素技術とは何でしょうか? まず適切なサイズと着脱しやすい機構が挙げられるでしょう。適切なサイズという点では、手動あるいは自動で作業できるものが重要です。また着脱機構については、ODUのようにスピンドル、レバー、サイドロッキングといった多様な方式を選択できる製品もあります。

次に着脱回数も非常に重要な要素になるでしょう。使用目的にも依存しますが、製造ラインに入った検査機器などでは、1万回あるいは10万回ぐらいの着脱に耐えられるコネクタが求められることもあります。そのためには、コンタクトの摩耗や機械的な損傷が起きないような構造がポイントになります。

ここでピンとくるのが、ODUの「MACシリーズ」などで採用される「スプリングワイヤー・コンタクト」と呼ばれる画期的なテクノロジーです。この独自技術は、ピン接触面に沿って円周上にスプリングワイヤーが配置され、全周で接点を取れる構造になっており、ピン接点に対して常に均等の力で押し付けられる工夫が凝らされています。

ODU独自の「スプリングワイヤー・コンタクト」の構造。この技術によって10万回の着脱回数を実現。

このため、振動や衝撃に対しても強く、安定した接触状態を保てます。また長期間にわたり、接触抵抗を低減できるため、10万回という驚異的な耐久性を達成できるのです。詳しい構造と仕組みについては、第2回のコラムを参照して下さい。

また耐環境性の観点からは、雨、風、水、霜、粉、塵、日差し(高温)、寒さ(低温)にも負けないヘビーデューティ仕様の堅牢なコネクタへの要求もあります。このような厳しい環境でも信頼性に応えてくれる製品をODUはお客様に提供しているのです。

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