2017 .6.30

「Wireless Japan 2017」出展レポート

【特別篇】「Wireless Japan 2017」出展レポート~MOXA製品の新機能「AeroMag」もご紹介!

5月24日から5月26日の3日間、東京ビッグサイトで最新の無線技術が集結した「Wireless Japan 2017」が開催されました。弊社も出展しましたので、このコラムでご報告したいと思います【★写真1】。

【★写真1】「Wireless Japan 2017」のケーメックスのブース。とても多くのお客様に来訪していただきました。

今回は、MOXA製品の新製品を中心に出展しました。ケーメックスのブースでは、工場内での自動倉庫(AS/RS:Automated Storage and Retrieval System)や無人搬送車(AGV)の利用を想定したケーススタディとして、「スマートファクトリーのための途切れないWi-Fi接続およびエラーの無い無線LAN設定」をテーマにデモを実施しました【★写真2】。

【★写真2】メイン展示となったデモの様子。「スマートファクトリーのための途切れないWi-Fi接続およびエラーの無い無線LAN設定」。

まず、お客様の注目が集まったのは、エラーのない無線LAN設定を実現するMOXA独自の新技術「AeroMag」でしょう。この機能は、わずか数回のクリックだけで、SSIDのセキュリティ設定などを、簡単かつ素早く設定できるものです【★写真3】。

【★写真3】MOXA独自の新技術「AeroMag」を紹介。無線LAN設定が容易に行えることを示しています。

また無線LANのチャネルの電波が混雑している場合に、近隣の空きチャネルを探し、自動的に切り替えて、無線カバレッジを最適化してくれます。ネットワークに新たなWi-Fiデバイスを追加する際も、自動的に設定してくれるため、管理者の手間も省けます。さらに管理者がリモートでWi-Fi機器にアクセスする際には、セキュアなプロトコルによって、安全な通信を確保します。

一方、無人倉庫やAGV向けの途切れないWi-Fi接続を実現する技術として、MOXAが誇る「Turbo Roaming」についてもご紹介しました。こちらは150ms以下(後述のWi-Fiコントローラとの組み合わせでは最速の50ms)という非常に速いローミングが行えます。

今回、ここで新製品のAGV向け無線クライアント「AWK-1137C」を展示しました。AGVは工場内を移動するため、Wi-Fi機器なども含めてシステム稼働用のバッテリーを積んでいます。このバッテリー電圧は12~48Vで、12Vぎりぎりで利用すると、電圧降下によりシステムに影響を与えることがあるため、24Vを推奨していました。新製品では電圧が9~30Vに変更され、12Vでも安定して使えます。これによりシステムの小型化も可能になります。

展示ブースの具体的なデモは、疑似的に干渉波を発生させる装置を使いました【★写真4】。干渉波が発生すると、干渉による影響でカメラ映像が若干乱れるため(映像が少しカクカクする)、AeroMagがCH干渉を検知して空きチャネルに切り替えるという内容です【★写真3】。これにより映像が途切れずに、スムーズな通信が行えることを示しました。

【★写真4】MOXAが誇る「ターボローミング」と「ゼロ・コンフィグレーション」などの機能をデモで紹介しました。右下の赤いスイッチを押すと、疑似的に干渉波が発生する仕組み。

またAeroMagによる「ゼロ・コンフィグレーション」という機能で、既存の無線クライアントの設定を、新しい無線クライアント環境側に簡単に引き継いで拡張することができます。こちらのデモも実施しました。

これらのデモは、MOXAのAWK-3131A及びAWK-1137Cで実現できます。近年、話題になっているIoTやインダストリー4.0の流れのなかで、スマートファクトリーの立ち上げを強力に支援し、管理者の負担を軽減してくれることを示す端的な事例のひとつです。

また、以前ご紹介した無線LANの冗長化技術「Aero Link」もパネルにてご紹介しました【★写真5】。こちらは「AWK-3131A」と「AWK-4131A」でご利用いただける機能です。ちなみに参考出品ではございますがAWK-4131A(KS4900)【★写真6】は、IEEE802.11b/gに加え、4.9GHz帯のIEEE802.11jにも対応しています。

【★写真5】「Aero Link」のパネルも展示。対岸で船が横切る場合でも、無線LANを冗長化することで、可用性に優れ、安定した通信が行えます。

【★写真6】「AWK-4131A(KS4900)」も参考出展しました。IEEE802.11b/gに加え、4.9GHz帯の規格であるIEEE802.11jにも対応。

もうひとつの目玉として注目を浴びていたのは、「IRIS認証を取得したスマート鉄道向けの地車上無線LANソリューション」のデモです【★写真7】。もともと鉄道関連製品には「IRIS」と呼ばれる厳しい規格があります。MOXAは、この規格をクリアした優れた無線製品群を提供しています。

【★写真7】「IRIS認証を取得したスマート鉄道向けの地車上無線LANソリューション」のデモも注目を浴びていました。

この一角ではワイヤレスコントローラ「WAC-2004」を組み合わせ、ハンドオーバーが50msと超高速なターボローミング機能をご紹介しました【★写真8】。一般的な無線LAN製品の場合は、切り替えに数秒かかることもあります。いかにMOXA製品が優れているのかという点を、皆様にご理解いただけました。

【★写真8】デモ環境をワンラックに収めました。プログラムアッテネータにより、電波強度を減衰させて、ローミングの切り替えを実施。

実際のデモでは、まず「プログラマブルアッテネータ」と呼ばれる装置を使い、電波をランダムに減衰させることで、車内のクライアントと地上APの通信距離が疑似的に遠ざかっていくような環境を構築しました。ここで電波強度が落ちて、ある一定の距離以上に遠ざかったものと判断されると、Turbo Roaming機能により、無線LANクライアントが接続するアクセスポイントを切り替えるわけです【★写真8】。

デモ画面を見ていただくとわかる通り、無線LANの機器間でPingの応答が返ってくるまでの時間を計測しています。画面では、その応答時間がすべて50ms以内に収まっていることを示しています【★写真9】。

【★写真9】WiFiコントローラと組み見合わせることで、Turbo Roamingの性能が50ms以下まで向上。画面はPingの応答時間を示しています。

今回の展示会では、スマートファクトリーやスマート鉄道で求められるMOXA製品の最新技術を中心にご紹介しましたが、来場のお客様の反応も非常に良い印象を受けました。これからも他のイベントなどで、優れたMOXA製品をどんどん広めていきたいと考えています。

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