2022 .1.5

安全を担保する監視ソリューションなど「第7回鉄道技術展」弊社ブースの見どころを一挙にご紹介!

今回は11月下旬に幕張メッセで開催された「第7回鉄道技術展」での展示内容についてレポートします。鉄道運用のさまざまなシーンで使用できるVIVOTEKのネットワークカメラやAxiomtekのIPCなど、鉄道運行の要(かなめ)となる要素技術を弊社ブースでご紹介しました。また、弊社が正規代理店をつとめるMoxaのブースでご提案した無線製品やネットワーク機器は超高速なローミングが可能で、高速鉄道での利用に最適です【★写真1】。

 

【★写真1】2021年11月24日から26日までの3日間、幕張メッセで開催された「第7回 鉄道技術展」。コロナ禍のリアルなイベントだったが多くの来場者が訪れて活気があった。

 

鉄道規格に適合した堅牢な産業用PCの応用事例を多数展示!

今回の展示で最も皆さんにご覧いただいたのが、まさに鉄道技術に適した産業用PCによる「トレインシミュレーター」のデモです【★写真2】。このシミュレーターは、列車の運転席の操作パネルを模したもので、タッチパネルで速度などを操作することができます。

 

【★写真2】タッチパネルだけでなく、フレームまわりに機械式ボタンも付いている。ユーザーから機械式ボタンのニーズもあるそうだ。ここにファンクションを割り当てることも可能。

 

安全性にかかわる装置なので、厳しい安全性能とリアルタイムの情報処理を提供できる製品が求められます。ここで使われている12.1インチ・タッチパネル付きTFT液晶を備えた「GOT700シリーズ」は、台湾のAxiomtekが提供する産業用PCです。鉄道規格「EN50155」【★写真3】や「EN45525-2」(鉄道車両に使用される材料の燃焼挙動要求)に適合しており、すでに大手の国内サプライヤーでも導入実績があります。

 

【★写真3】鉄道規格「EN50155」に適合するには、耐環境性(振動・衝撃、温度など)、EMC、安全性、パフォーマンスなどのテストをクリアする必要がある。

 

また「運転席 列車制御&管理システム」も目を引きました【★写真4】。これもAxiomtekの鉄道向けモニターパネルPC「P712」が使われています。EN50155、EN 61373 Cat 1 Class Bに準拠した耐震設計で、車両内での動作に最適な新製品です。

 

【★写真4】最近は国内の列車内で装備されることが増えた「運転席 列車制御&管理システム」。一般的な駅情報だけでなく、緊急時に乗客に重要な情報を伝達する役割もある。

 

鉄道用のファンレス小型組込みボックスPCとしては、Axiomtekの「tBOX510-518-FL」をご提案しました【★写真5】。マルチ機能拡張スロット、モジュラー型設計、片面I/O設計が採用されており、こちらもEN50155の認証を受けています。

 

【★写真5】「tBOX510-518-FL」の外観。鉄道アプリケーション用の組み込みPCに適している。スペースの限られたシステムに組み込み、ドア開閉やライト制御などにも利用できる。

 

鉄道車両や沿線の監視に欠かせないビデオカメラシステム

このほか、鉄道車両や沿線セキュリティ監視に関連する製品として、別コラムでも紹介したVIVOTEKのネットワークカメラシステム群を展示しました【★写真6】。180度、あるいは360度で全方位監視が可能なドーム型や、PTZ式で稼働できるものなど、バラエティに富んだ製品ラインナップを用意。

 

【★写真6】全方位の監視が可能なドーム型や、長距離のズームが行えたり、低照度でも撮影できるシステムなど多様なネットワークカメラシステムを揃えている。

 

車両搭載型の監視カメラシステムは、車両の運行状況を把握したり、乗客のセキュリティ確保に重要なコンポーネントです。最近も車両内で危険な事故がありましたね。そういった不測の事態が起きたときには絶対に必要な装置です【★写真7】。

 

【★写真7】無料で使用できるVIVOTEKのIPビデオ管理ソフトウェア「VAST 2」。最大のカメラを一元管理できる。

 

また沿線では鉄道設備や踏切の安全性と適切な監視も大切です。その際に長距離でズームが行えたり、低照度で撮影できるVIVOTEKの堅牢な専用カメラが活躍するわけです。同社のカメラシステムは、あるエリア内に侵入した人物などを検知してアラートを投げることも可能です。

 

WLANソリューションに利用できる新製品のGbEモジュラースイッチも登場!

一方、Moxaといえば、高信頼の豊富な産業用無線製品が有名です。鉄道分野で50msという高速なハンドオーバーが可能なアクセスコンローラなど、列車・地上間のWLANソリューションを多数そろえています。たとえば今回は、目玉の新製品として28ポートL2/L3フルGbEモジュラースイッチ「RKS-G4028シリーズ」を展示【★写真8】。

 

【★写真8】新製品の28ポートのL2/L3フルGbEモジュラースイッチ「RKS-G4028シリーズ」(写真右)。サイバーセキュリティのためのIEC62443-4-1/4-2の認証、動作温度が-40~+75℃とワイドな点も特徴の1つだ。

 

RKS-G4028シリーズは、モジュラー型で、高速イーサネットからフルギガビット産業用ネットワーク(最大1G×28=28Gbbps)、同軸、光ケーブルなどをニーズに合わせてセレクトできます。また外部電源で最大90W(IEEE802.3bt準拠)まで電力を提供できるPoEのオプションや、高精度な時刻同期のための規格(IEEE1588PTP)に対応ている点も特徴です。

 

もちろん、Moxaのスイッチの特徴である「Turbo Ring」による構成や、「Turbo Chain」による20msという高速復帰、ネットワーク冗長構成時にループによる問題を回避する「STP」(Spanning Tree Protocol)と「RSTP」(Rapid Spanning Tree Protocol)、「MSTP」(Multiple Spanning Tree Protocol)といったプロトコルもサポートしています。

 

沿線向けの防災や電力監視など、鉄道運営に欠かせない製品を一通りカバー

Moxaの鉄道用ソリューションはワイヤレスコントローラーやGbEスイッチだけではありません。沿線防災向けのネットワークソリューションや、イーサネットベースの沿線電力監視ソリューションなど、鉄道運営に欠かせない製品が一通り揃っている点も大きな強みといえるでしょう【★写真9】。

 

【★写真9】沿線防災向けネットワークソリューションや沿線電力監視ソリューションを展示したMOXAのブース。鉄道・交通システムやインフラ自体を守るための製品群が揃っている。

 

たとえば、スムーズな列車の日常運行を保証するためには、気象や環境データ、線路のポイント・データなどを収集しておく必要があります。ただし、こういった線路沿いで使われる沿線用信号や通信システムのデータを制御センターに送信するには、大規模なネットワークが必要です。そこで沿線の防災向けネットワークソリューションでは、Moxaが提供する高速かつ高信頼なイーサネットスイッチが求められるわけです。

 

また現代の鉄道は、監視データのみならず、電力供給も安全性を担保するうえで必要不可欠な重要要素になります。いま鉄道沿線電力に欠かせない高度な変電所などは、スマートグリッドの国際標準規格「IEC 61850」をベースに設計されて、インテリジェント電子デバイス(IED:Intelligent Electronic Devices)によって、中央リモートステーションからリアルタイムに監視・管理が可能な制御と自動化を実現しています。

 

そこでMoxaの沿線電力監視ソリューションでは、このようなニーズに合致するために、「EN501240-4」(地上通信機器のEMC)および「IEC 61850-3」/「IEEE1613」(変電所で正確に使用されるネットワーク機器のEMCおよび通信要件)に準拠した高可用性ネットワーク製品とIPCを提供し、ダウンタイムゼロを保証する高信頼性の製品を提供しています。

 

鉄道関連のネットワークソリューションや監視ソリューションは人命に関わる重要な製品ばかり。信頼性の高い製品群をワンストップで揃えている点がMoxaの製品ラインナップの特徴であり、さらに弊社ではそれを補完する形で他社のソリューションも取り扱っています。今回の展示で、何かご興味のある製品がございましたら、ぜひ弊社の営業担当までご一報ください。

 

 コラムで紹介されている製品についてはこちら

 

Axiomtek EN50155準拠 10.4インチパネルPC
GOT710-837
Axiomtek 12.1インチ TFT 鉄道向けタッチスクリーンモニター
P712
Axiomtek 第7世代 Core i7/i5/i3, Celeron搭載EN50155ボックスPC
tBOX510-518-FL
VIVOTEK IPビデオ管理ソフトウェア
VAST 2

 

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