2023 .8.8

Moxa本社、キーマンに訊く!日本市場とKSモデル開発の理由 (ワケ)

無線機器の祭典「Wireless Japan×WTP(Wireless Technology Park)」が5月に東京ビッグサイトで開催されました。ケーメックスONE独自の仕様を加えたMoxa無線機器「AWK KSシリーズ」が出展され、好評を博しました。今回のコラムは、本展示会のために来日した台湾のMoxa本社の幹部であり、今回の目玉であるKSシリーズの開発責任者でもあるCalvin Chuko氏の突撃インタビューをお届けします。インタビュアーは、弊社のMoxaプロダクトマネージャーの金城が務めました【★写真1】。

 

【★写真1】Moxa本社のCalvin Chuko氏 (左)と弊社プロダクトマネージャーの金城 (右)。

 

今後も機能アップする「KSシリーズ」。すでに10以上の機能を開発中

ーーこのたびはケーメックスONEの展示会へのご来場ありがとうございます。早速ですが、Calvinさんは、Moxaにおいてどのような立場で開発に携われていますか?

 

Calvin 氏:私はMoxaの製品開発部門において、プロダクトマネージャーを務めています。製品開発についてハンドリングする立場として、ケーメックスONEのオリジナル仕様である無線LAN製品KSシリーズにも関わっています【★写真2】。

 

【★写真2】Calvin Chuko氏。Moxaのプロダクトマネージャー。

 

ーーではCalvinさんはKSシリーズの生みの親ともいえるわけですね。このモデルに独自の機能を付与するにあたり、何か工夫されたり、苦労された点はありますか?

 

Calvin 氏:KSシリーズに集約されている様々な機能は、実際に日本のお客様の声をお聞きして実現したものです。我々MoxaとケーメックスONEが協力し、日本市場のニーズに合致する製品を開発、設計してきました。KSシリーズは、日本のお客様が求める非常に高いレベルの要求に応えるため、Moxaの中でも特に技術力の高いエンジニアを選出して開発に当たらせています。

 

今回の展示会では、様々な独自機能の中から、KSシリーズが持つ「アクセスポイント間通信」「信号強度自動判定&切断機能」「最大接続クライアント数の判定」というアクセスポイント側の機能と、「自動再起動」というアクセスクライアント側の機能、計4つの機能をご紹介しています【★写真3】。

 

【★写真3】無線機器の祭典「Wireless Japan×WTP(Wireless Technology Park)」にて出展した「KSシリーズ」。ケーメックスONE独自の仕様を加えたMoxa製品。

 

実は、現在これ以外にも10を超える新機能を開発しています。詳細に関してはまだお知らせできませんが、今後のKSシリーズにしっかりと実装していく予定なので、楽しみにして下さい。

 

なぜMoxaは日本市場に独自のモデルを投入するのか??

ーーKSシリーズの開発にMoxaの優秀な人材リソースを投入するというのは、日本市場に対して大きな期待があるということを意味しているのでしょうか?

 

Calvin 氏:まさに、その通りです。ケーメックスONEは、我々が日本市場を開拓していくうえで、非常に重要なパートナーであることを認識しています。これまでもMoxaの正規代理店として高い実績があり、日本市場におけるMoxa 無線製品販売実績の9割以上のシェアを占めています。また重要なのは、ケーメックスONEがお客様の要望を我々にしっかりと伝えてくれることで、より良い製品を市場に送り出すことができるという点です。こういった様々な点で、我々は今後もケーメックスONEと強いリレーションシップを継続していきたいと考えています。

 

ーー日本市場のニーズに合わせることで、さらにMoxaの製品がブラッシュアップされているのですね。これはグローバルでの展開にも寄与するのでしょうか?あるいはKSシリーズはあくまで日本での展開に特化したモデルとして存在していくのでしょうか?

 

Calvin 氏:もちろん、日本市場で求められる特有の機能もKSシリーズにはありますが、世界レベルで必要とされる機能も多く搭載しています。今回、KSシリーズに追加された機能もグローバルで求められるものがあります。最初にKSシリーズに機能が搭載されたのち、それが世界標準として販売されたケースも多くあります。そういう意味では、あらたな市場開拓のために、ケーメックスONEに先陣を切ってもらっているわけです。

 

ーー最後になりますが、これから日本市場とパートナーであるケーメックスONEに期待することがあれば教えて下さい。

 

Calvin 氏:日本市場における産業用無線LAN製品のニーズは、このところ倍々で増加している状況です。WiFi5対応の製品も登場し、さらに5Gだけでなく、将来的には6Gも待ち受けています。今後も日本市場に向けて、新しい製品を展開していきたいと考えています。そのためには、我々の大事なパートナーであるケーメックスONEの力が絶対に必要です。ぜひ二人三脚で協力しあいながら、日本市場を開拓していきたいですね。

 

ーー本日はありがとうございました。KSシリーズの開発についての興味深いお話が聞けてとても有意義でした。今後ともよろしくお願いします。

 

今回ご紹介した機能以外にも、KSシリーズは様々な独自機能を搭載しています。詳しくお聞きになりたい方は、弊社担当へお気軽にご相談ください。

 

 

コラムで紹介されている製品はこちら

産業用 802.11a/b/g/n 無線クライアント
AWK-1137C(KS)シリーズ

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産業用 エントリーレベル IEEE 802.11a/b/g/n ワイヤレスAP/クライアント
AWK-1131A(KS)シリーズ

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産業用 IEEE 802.11a/b/g/n ワイヤレスAP/ブリッジ/クライアント
AWK-3131A(KS) シリーズ

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